皆さま、こんにちは。
お読みいただき、ありがとうございます(^^)
昨日は、第20回 ハンセン病問題に関するシンポジウム~人権フォーラム 2021~
オンラインにて参加させていただきました。
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まず、私がハンセン病を知ったきっかけを。
もう26年ほど前でしょうか。
浪人時代に、導かれるように、山崎努さん演じるダミアン神父の
魂の一人芝居を、観に行き、雷に打たれたような衝撃を受けました。
誰からも見放されたハンセン病の患者さんたちに、ご自身の生涯を捧げた
ダミアン神父。
当時パンフレットからパウチ、お守りにして、今も持ち歩いている、ダミアン神父のお写真。
もう、ボロボロで、年季が入っています。
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昨日のオンラインでのシンポジウム。
ハンセン病回復者の皆さまに、中高生の皆さまが、様々な聞き取りをされ、まとめた発表。
ハンセン病回復者の皆さまの、生の声。
人権バンド「願児我楽夢(がんじがらめ)」さんの、ライブ。
当時のお話を聴き、途中何度も、涙をおさえられませんでした。
指が変形、ピアノを弾いてみたかった。
強制隔離、子を見送る父の涙。
家族に迷惑をかけないように、偽名にせざるを得なかった。
療養所の小さな子たちは、夜に泣きだし、その子たちを両脇に抱えながら眠った。
崩れゆく母の顔、それでも愛おしい母の顔だった。
故郷に帰れず、亡くなってからのお骨も、今もふるさとへ帰れず。
亡くなった今も、親からいただいた名前に戻せず。
ハンセン病の父を火葬してもらえず、土に埋めた。
親と子の絆、自身や周りの方々の人生が、ズタズタに。
など。
未来を担う中高生が、こんなにも熱く、真摯に、バトンを受け継ぐお姿が
とても心強く、感動的でした。
ハンセン病と、現在のコロナウイルスにおける、差別問題などの類似点の言及も
考えさせられるものがありました。
そして、さまざまな回復者の皆さまの、熱い想い。
強制隔離を定めた、らい予防法への怒り「俺だけでたくさん...こんな思いを人にさせてたまるかい」
様々な荒波の中、らい予防法違憲国賠訴訟を起こされ
1996年に、らい予防法は、廃止となりました。
それでも、まだまだたくさんの課題があるそうです。
人権バンド「願児我楽夢(がんじがらめ)」さんのライブでも
メンバーお一人おひとりの、情熱が、ひしひしと伝わってきました。
「故郷の空をどれだけ飛んだでしょう」
「人が生きる意味を教えてください」
「あなたと同じ心を持つ人なのです」
うたから溢れる想いが、今なお差別で苦しまれている方々、無念の中光に還られた方々の、魂の叫び、そうかんじました。
いのちとは、しあわせとは、改めて、深く考えさせられ
自分の心の方向性も、明らかになりました。
素晴らしいお時間を、ありがとうございました。
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以前、どなたかの記事でお見かけしたことがあります。
国立ハンセン病資料館の入り口には、母娘遍路像というのがあるそうです。
江戸時代以来、職を奪われ、故郷を追われた、ハンセン病の多くの方々が、四国へ渡り、お遍路をされたそうです。
母娘遍路像の説明の中の
たとえどんなに肉体がむしばまれ、
差別・偏見の下におかれた人であっても、
人としての尊厳に変わりはなく、皆救いといって捨てぬ、という
私の中で、すべてがつながりました。
これからも、祈りを捧げ、今自分に出来ることを、実践してまいります。
合掌