月明かりのない新月の今宵
僕たちは、あのお月さまの影を見ている。
でも今頃、お月さまのあちら側は
太陽の光を浴びている。
こちらから何も見えなくても
あなたがいなくなったわけではない。
僕が、僕の背中を見ることが出来なくても
僕はちゃんとここにいる。
大きく深い、青い空を見上げる時
鳥たちのうたに耳をすます時
この肌が、吹き抜ける風を抱き止める時
雨が近づく時の、湿り気を帯びたにおいを感じる時
僕の全部がよろこぶことを知った。
他の誰かと違ってもええじゃないか。
自分のよろこぶ声を
自分にゆるしていく。
牡牛座新月、僕のこの身をもって
僕がよろこぶ豊かさを、一つひとつ確かめていく。
【こうあらねば】は脇において。
そんな光を実践していく旅が始まる。