熱が風を生み
風は上昇気流となり
祈りは舞い上がる。
流れは雲をよび
やがて雨が降り
地上の僕たちのすべてを、潤してくれる。
僕の背中を押す、この追い風は
遠き日の、あなたが放った熱が、生んだものかもしれない。
僕の靴を濡らす、この雨は
いつかのあなたが、すべてに手向けた想いなのかもしれない。
ならば
この、今の、僕が踏み出す一歩が、勇気が
たとえ
百千万劫 遥か先でも
誰かの笑顔に繋がればいい。
潤いとなればいい。
そう願って
信じて
今日という日も、粛々と歩を進めてゆく。