近くにいても
離れていても
おんなじ光を浴びて、おんなじ光を見ている。
夕暮れのお散歩の時には
どこからかカレーのにおいと
食器がぶつかるおと。
少し目が熱くなって、深々と息をする。
諸々は、今となっては赦せるさ。
涙と笑顔を分かつ、ハラカラがいる。
路上の寒さに凍える方々に、スープを作る方々。
誰かの願いを背負いながら、祈りながら、歩く方々。
生まれた環境をあきらめる事しかできなかった方々に、夢と希望を運ぶ方々。
蟹座満月。
血が繋がっていても、繋がっていなくても
確かにほどけぬ絆がある。
高速の車の音。
魚が泳ぐ音。
飛行機の音。
どこからか、正月休みに飽きた子供の声。
オリオン座が瞬いている音。
遠くで祈りを捧げる音。
あなたのおとが、僕の全部に届いたのだから
このうたも、きっと誰かに届くかな。