宇宙の真ん中で
見上げた、大きな瞳には
やさしく浮かぶ、光り輝く涙。
覚えたてのうたを
震える唇に浮かべた。
それは、遠い日から続く、沢山のうた声と重なり
光を放つ、ひとつの大きな祈りとなった。
宇宙の涙の光と、祈りの光が
溶け合い、束となり
道は照らされ
今、ここにいる。
あの時、描けなかった未来が
今、ここにある。
そして、きっと
今が重なる未来にも
辿った道を振り返り
大きく、強く、うなずくのだろう。
雪はいつか溶けて、花が咲く。
太陽は沈み、また昇る。
冬がきて、春がくる。
あの日の、大きなひとつの祈りが
今、きらきらと、芽吹いている。