苦しみから逃れるために、時には避難も必要だ。
それでもいつか気づいてしまう。
そこじゃない。と。
花がたくさん咲くように、水をあげすぎたら、根が腐ってしまう。
花が一つも咲かなかったら、あんなに水をあげたのに、と寄る辺ないこの身も心も、深く沈んでしまうのだろうか。
花には、花のいのちがある。
その息吹を信じて、健やかな祈りを捧げ続けたい。
生きる意味がわからないとあなたが泣いた。
きっと誰にもわからない。
それでも僕は、あなたと握手をした。
あったかい。
それが、言葉にならない、答の出ない
あなたへの、世界への、溢れる私の愛なんだ。
痛みも和らいで、また翔べるようになったら
かりそめの楽園に手を振って
今度こそ、大きく羽ばたいて、あなたの待つ源へかえってゆきたい。