帰り道のいろんな風景。
とても小さなお姉ちゃんが、疲れてぐずる、もっと小さな弟をおんぶしてあげていた。
縁側で、ただじっと、日向ぼっこのおばあちゃん。
ずいぶん年が大きな息子さんを、道端で抱きしめているお母さん。
眺める私から
【私】が抜け落ちてゆくような光景たち。
いつかの彼らは
いのちをかけてまで、何を伝えたかったのだろう。
叶わなかった
叶えたかった
その想いに
手を合わせ、頭を垂れ
今回の僕が叶えてゆく。
どうか見ていてね。
どうか待っていてね。