悩むこと
迷うこと
それは想いが
誠実だからだろう。
それはそこには
揺るぎない愛があるからだろう。
時を超えても
場所を違えても
彼方にいたはずの
あの頃のにおいと
いつかの音と
あなたと僕と景色を
一瞬にして運んでくる。
胸焦がしても
どうにも動けないこともあるだろう。
動けない理由を
嘆くこともあるだろう。
それでも
あの光は教えてくれる。
【信じる。待つ。】
輪郭のないその信頼は
僕たちの水がにじむたびに
何度も、何度も
繰り返している。
たとえ今日も
爪を切り忘れても。