声を出せば
今にも泣き出しそうで
僕の全部がアンテナみたいに
あなたの言葉にならない部分をキャッチして
この葉っぱのお布団みたいに
エア・ギターならぬ
エア・ハグを
大切な一瞬一瞬
あなたに送る。
家の前は、更地になった。
そしてもうじき僕はこの家を出てゆく。
つぼみばかりだったお花も
次々とひらき始め
人々は足を止め
めでて
はかなんで
またいつか出逢える希望を胸に。
変わりゆく景色。
あなたがいない景色に
僕はたえられるだろうか。
時に
情けないくらい
もがき
涙し
しがみつくのだろう。
それでも
僕の光も
あなたの光も
ずっと変わることのない美しさを放つ。
そう、長嶋大先輩のごとく
【永久に不滅です】☆
だから
何を選んでも
きっと後悔はしないだろう。
勇気を出して僕は声を出す。
あなたの声をきく。
そして
愛をこめてハグをする。