大好きなコーヒーを買って
お散歩。
今の心が
ぐっとくる景色を眺めながら飲みたい。
でも
早く探さないと
風が強くて寒いから
コーヒーが冷めてしまう。
寒い中楽しむコーヒーは、温かい方がいい。
と
心。
折り合いをつけるって
時々難しい。
とぼやく。
【それでも人は
その時々で
最善を選んでいる。】
そこにあらわれた素敵な地点。
猫ちゃんたちが強い風の中
各々丸まって寝ていた。
この子が
少し警戒しながら
私の近くまできて眠りはじめた。
さりげなく
息をひそめて
そ〜っと
一段ずつ近づき
腰をおろして
至福の一杯を楽しむ。
太陽の光を浴びて
頭を空っぽにして
辺り一面の静寂が心身に染み渡る。
くつろぐってこういうことだ。
耳だけをこちらに向けて
それでも近くにただいることをゆるしてくれている。
たまらないこの距離感。
私らしく生きることは
身近な誰かを傷つけているのだろうか。
この子の
ふかふかの身体が
呼吸のリズムで上下に動くのを見て
そんな不安も
段々和らいできた。
迷う姿も
悩む姿も
その時々の最善で
果てから眺めれば
愛がそこにあるからこその
あたたかな部分なのだろう。