ふうわりと
あなたと重なった。
まるで海のように
たくさんの花びらのさざなみが
胸のあたりをくすぐる。
おちてしまうことが怖くて
あなたのまぶしさを讃える自分を
どこかでコントロールしていた。
どんなに制しても
触れたいと
全部がこたえるならば
もう、すでにおちている。
おちた場所は
脱皮を終えた新しい世界。
おちた中で
世界の、あなたの、己のエッセンスを
存分に味わえばいいじゃないか。
ときめいちゃいけないなんて
そんなルールはないだろう。