本日、行ってまいりました。
映画『曙光』坂口 香津美監督
作品のモデルとなったのは、
今年5月に訪れた、白浜バプテスト基督教会牧師:藤藪 庸一先生
以前、この作品のクラウドファンディングで応援をさせて頂き、
映画チケットと、パンフレットが自宅に届きました。ありがとうございます。
上映中は、自分のこれまでや、藤藪先生の本の内容を思い出したり。
涙止まらず、身体が震えていました。
うまく文をまとめられず(--;)
でも上映があと2日という焦り(多くの方々に観て欲しい)から
つらつらと書きます。
・救助をする側も、血が通った、心を持った同じ人間。
・それゆえの深い葛藤もある。
・それでも、陽は昇り、ご飯を作り、食べて、何かを信じて、もがきながらも、あなたの苦しみに寄り添う。
・狂気にまで到達する人間の深い欲。
・それでも、同じいのち。
・それでも、助けますか、助け続けますか、という問い。
俳優の黒沢あすかさんの白熱した演技に、藤藪先生や、亜由美先生のお姿を重ね、涙止まらず。
本当に名演技でした。
救う側も同じ人間で、壊れそうになること、たくさんあると思います。
それでも、その道を歩むことを決意された。
その清らかな魂に、深々と合掌です。
実際に自殺を目の当たりにされた経験がある、坂口監督の想いの抜粋です。
私たち生身の人間は元もと、いつ自殺するかもしれないほど弱く、もろい存在なのだ。痛みと孤独の果てに自殺があるなら、それらと向き合う、差し伸べる手を無数に私たちは、私たちの社会は持たなければならない。早急に。
映画パンフレット内の記事『ひとすじの曙光に捧ぐ』より引用
藤藪先生の想いの抜粋です。
死にたい気持ちも、生きたい気持ちも本当で、助けたい気持ちも、助ける自信のなさも、本当で。(中略)この映画を見る人は、自分の心を深く抉られることになる。(中略)良い思い出も辛い思い出も、今の私をつくってきた。問われたのは「それでもあなたは助けるか?」。神様は目の前の死のうとしている人を愛しているから、私もその人を愛し受け入れ助ける。自信があるわけではない。しかし、これからも変わらず助ける覚悟を決めなければと思った。
映画パンフレット内記事より引用
数々のシーンが、説明的でなく、凝縮された光と闇が深く突き刺さり、
全体のバランスがとても良かったです。
アップリンク渋谷さん
こだわりの空間と、作品のチョイスに、とても好感を抱きました。
『曙光』10/19(金)までです。
主人公の文絵がにぎるおにぎりに、希望の光を見ました。
素晴らしい作品を、本当にありがとうございました。