例えば
諦めるための理由を、たくさん並べたてても
波間に光る
【源】を目の前に
一つひとつ
剥がれおちてゆく。
きらびやかな衣も
私をなしているかのような名前も
自分を守るためだけのプライドも。
懐かしさ。
あたたかさ。
切り分けられない。
あなたの痛みは
私の痛み。
あなたのよろこびは
私のよろこび。
寄り合って僕たちは
ふちのない
大きなひとつの海なんだ。
今日という日も
あなたと私と世界のおとに
【私を超えて】耳をすましてゆく。