『自分が嫌だ』
と
泣きじゃくる子。
この星に生まれて
人間が作った
数々の不自然な縛りごとに
段々と気づき
生きにくさを
子供ながらに味わったのだろう。
まずは
気づいたことに祝福を。
でも
僕は君より先に色々を味わってきただけで
今も旅の途中だ。
君の嗚咽に
僕の闇を見て
『お願い、泣かないで。』
と
つい言ってしまった。
だめだ、これは、僕自身を守るための『支配』だ。
『自分を責めなくていいんだよ。』
張り裂けそうな部分に飲み込まれないように伝えた。
『じゃあ、誰を責めればいいの。』
『もう、何も、誰も責めなくていいんだよ。ゆるしていけばいい。』
君は
何も縛られていない
赤ちゃんに還ったように
君の真ん中が、むき出しで
すべてをゆだねているみたいだった。
僕は、まだまだだ。
まだまだと笑いながら
歩を進めていこう。
君の闇は僕の闇。
闇は光を教えてくれる大切なもの。
こうやって
僕も、世界も
どっしりと
育っていくんだ。
と
僕は信じている。