シンギングボウルとの出逢いは、不思議なものでした。
生きるということは、こんなにも辛いのか、と、出口のない苦しみの中にある時、ふと『シンギングボウル』という文字が、私の内部におりてきました。
それまで、名前はどこかで聞いたことがあるかもしれないけれど、どんなものかさっぱり分からず。
そこで、その不思議な導きに従って、ネットで検索をしてみました。
そこで千鶴子先生とシンギングボウルに出逢えたのです。
その後初めて千鶴子先生のトリートメントを受け、この上なく感動しました。
あたたかな先生の優しい手と、シンギングボウルの重なり響きあう音と振動が、私のすべてを包んでくれるようでした。
初めての体験で、眠ってしまい、悲しみで固くなっていたはずの心身が、すべてを先生とボウルにゆだねている=何も信じられなかった自分が『信じている』、ということに驚きました。
それから、どんどんシンギングボウルの魅力にはまっていき、自分自身を癒していくために、講座を受講し始めました。
焦ってボウルが鳴らない私に、先生がくださった言葉
『信じる、待つ。』
が、それからの私を変えていく大きなきっかけとなりました。
数年かかった、ゆっくりとした速度の学び(講座受講)。その中で、千鶴子先生とボウルさんたちに支えられながら、この足で、手で、たくさんの豊かさと出逢い、よろこびが溢れていることに気がつきました。
いつからか、このよろこびを、他の誰かとも分かち合いたいと思うようになりました。
迷い苦しむ方々に、再び歩き出せるきっかけや一助となることが出来たなら、とも思うようになりました。
どうして人は苦しむのだろう、と考えました。
私たちは、社会のルールや、親や学校から教えられてきた価値観に多大な影響を受けて生きていて、それは、自分の身を守るために役立つこともあります。
でも、人間の悩み苦しみはどこからくるのか、それを考えると、そういった、自分以外のものにある枠組みと関連していると思います。
他の人と比べて、自分に価値がないと思い、苦しくなる。
親の意見や一般論では、○○な生き方が本当の幸せ(例えば、大学は行って当たり前、就職活動をして会社で働くのは当たり前、結婚するのは当たり前、子どもは二人以上で、マイホームを買って、、、などなど。)と言っている、だけど、自分はそうではないから孤独感や閉塞感を感じてしまう。
でも、生きていく、ということは、他の誰かが変わってくれるはずもなく、自分で自分を生きていく、ということ。
外の世界にふりまわされることなく、自分の声を・軸をたよりにしていけば、自分を信じられるようになり、愛せるようになれる。
自分を愛せるようになることが出来たなら、他者にも優しくなれ、うまくまわりはじめて、生きることが楽に、楽しくなってくる、そう思います。
シンギングボウルの心地よさは、『生きることの原点』に立ち返らせてくれるものだと思います。
泣きたい人には、泣ける場所を。
窮屈で息苦しい人には、ほっとできる場所を。
愛されたい人には、かけがえのない命として扱ってもらえる場所を。
暗闇の中でもがく人には、光が信じられる場所を。
疲れ切っている人には、明日が楽しみに思える場所を。
お一人お一人の想いに寄り添えるセラピスト。
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